冬の乾燥する季節になるとかかとのガサガサがひどくなるという人も多いのではないでしょうか。
かかとが硬くガサガサになると見た目や手触りが悪く気分が落ち込むこともあるし、ストッキングをひっかけてすぐにダメにしてしまうなんてこともありますよね。
中にはお風呂上りにクリームを塗ってケアしているのになかなかよくならない・・・なんて人もいるかもしれません。
そこで今回はかかとが硬くガサガサになってしまう原因と、その対処法についてお話しますね。
硬くガサガサのかかとになる原因

かかとは乾燥しやすい
実はかかとは体の中でも特に乾燥しやすい部位。
その一番の原因はかかとに皮脂腺がないことです。
皮脂腺というのはその名のとおり皮脂を分泌するところ。
人の体は肌表面を皮脂で覆うことで肌内部の水分の蒸発を防ぐなど乾燥対策をしています。
その皮脂がないことがかかとを乾燥させやすくしてしまっているんです。
ちなみに、足には汗腺はあるので汗はかきます。
足の汗はベタベタすることもありますが、汗は水分なので皮脂とは違うんですね。
かかとはたくさんの刺激に耐えている
かかとは常にいろいろな刺激を受けています。
例えば、立ったり歩いたり、地面に足をつけて活動する時に体の重みを支えているのは足裏です。
その足裏の中でも特に重心がかかるのがかかとです。
かかとの小さな面積で全体重の半分以上を支えていることになります。
また、歩く時は別の刺激も加わります。
靴下とかかとの皮膚がこすれたり、靴が足にあっていないと歩くたびに足に靴があたるということもあります。
こすれたり当たったりというとなんだかちょっとしたことのようですが、ここに自分の体重の重さが加わることを考えるとかなりの刺激だということがわかりますよね。
強い刺激を受け続けるとそこを守ろうとして皮膚は硬く厚くなっていきます。
かかとには角質が溜まりやすい
硬くガサガサになったかかとは古い角質がたまった状態になっています。
本来、肌表面のいらなくなった角質は肌の奥から生まれてくる新しい皮膚に押し出されるかたちで垢などになって剥がれ落ちていきます。
この肌のターンオーバーがきちんと行われていれば肌は常に新しく柔らかい状態であるはず。
ところが、かかとは体の他の部位に比べてこの肌の生まれ変わりの周期がもともと長いんです。
足の爪は手の爪より伸びるのが遅いですよね?
それと同じでかかとの皮膚は他の部分の皮膚と比べて入れ替わるのに時間がかかります。
さらに、かかとは栄養が届きにくく血行不良などにもなりやすい場所なので肌の生まれ変わりがますます遅れがちになります。
そのため、かかとはいつまでも新しい皮膚に入れ替わらず、不要になった角質がそこに居座り続けて硬くガサガサになってしまうんです。
かかとが硬くガサガサになってしまった時の対処法
では、かかとが硬くガサガサになってしまったらどうすればいいのか?
ガサガサかかとのケア方法を紹介します。
古い角質をとりのぞく
まず、かかとの角質が厚く硬くなってしまっている場合は不要な部分を取り除きます。
セルフケアをする場合は軽石ややすりなどを使い古い角質を削り落としていきます。ただ、足裏のケアは初心者には難しいところがあります。
というのも、硬い角質を落とそうと足裏の皮膚を削りすぎてしまうと、体が「さまざまな刺激に耐えられない!」と思い余計に厚く硬い角質をつくってしまうんです。
なので、角質ケアに慣れないうちはフットケアを行ってくれるサロンなどでケアしてもらったほうが安心です。ただ、安さだけで選ぶのは禁物。
フットケア専門の知識のあるお店を選ぶのがおすすめです。
また、かかとの荒れがひどくひび割れなどができてしまった場合はサロンではケアできないのでまず皮膚科を受診するようにします。
足の血行を良くする
かかとは硬い角質を一度落としてもお手入れをしないでいるとあっという間にもとのガサガサかかとに戻ってしまいます。
そのため家でできる予防のためのセルフケアも欠かせません。
そこでまずは足の血行を良くすることを心がけます。
バスタイムには湯船につかり足先までしっかり温めることが大切です。
時間がない時は足湯をするだけでも効果があります。
足の血行を良くすることでかかとに栄養を運びやすくしたり、皮膚のターンオーバーの周期を整えることにつながります。
かかとは保湿を徹底
かかとを柔らかく保つのに保湿ケアは必須です。
特にお風呂上りや足湯のあとなど肌をぬらしてそのままにしていると乾燥しやすいので必ずクリームを塗ります。
お手入れはかかとに水分が残っているうちにすぐ行うのが効果的です。
かかとに使うクリームはしっとりとコクのある保湿力の高いものを選びます。
特に硬いガサガサかかとには、肌の水分を保つはたらきのある尿素配合のクリームや、血行促進の効果が期待できるビタミンE配合のクリームがおすすめです。
クリームはたっぷりと塗りこみます。
あわせてマッサージをすると血行促進にもつながりますよ。
足裏にクリームを塗るとベタベタになるのでクリームを塗ったら靴下を履きます。
靴下はコットンやシルクなど天然素材であまり締め付けのきつくないものを選びます。
かかとへの刺激を防ぐ
硬いガチガチかかとをつくらないためには足への刺激を減らすのもポイント。
足を包んで保護してくれる靴下は必ず履くようにします。
また、自分の足にあった靴を履くのも大切です。
サイズがあっていても足の横幅や甲の高さなどがあっていないと靴の中で足が動いてしまい、かかとへの刺激が増えてしまいます。
また、高すぎるヒールも足への負担が増します。
かかとをしっかりと支えてくれて歩きやすい靴を見つけたいものです。
本格的に用意するのであればオーダーメイドのシューズを利用するのもありです。
対策はしたいけどもう少し費用を抑えたいという時はインソールを変えるだけでもかかとへの負担や刺激を減らせますよ。
硬いガサガサかかとのケアまとめ
硬いガサガサかかとのケアは一度のケアで一朝一夕にできるものではありません。
柔らかくきれいなツルツルかかとを保つには毎日のケアが欠かせません。
一度かかとが硬くなってしまうと元に戻すのに時間と手間がかかってしまうので、予防のためにも毎日のお手入れを続けていってくださいね。


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